4月は圃場の至るところからエディブルフラワーやハーブのこぼれ種が発芽し成長しています。
一般的な農業では晩秋と春先の年2回トラクターで耕運するケースが多く、除草対策と酸素や有機物を土の中にすき込むことができ、メリットが多いです。
一方、耕運しない場合は有機物が土壌の表層に蓄積しがちとなり、雑草が生えやすく、管理の手間が大変になります。
そのため、後者の自然農法的なやり方で行う場合は、圃場規模を大きくせず手作業で管理が行き届く規模でやることが求められます。
今年はトラクターで耕運する場所と自然農法で行う場所のハーフ&ハーフで実施し、それぞれのメリットとデメリットを補いたいと考えています。
冒頭写真はコーンフラワーというエディブルフラワーをキッチンガーデンに移植した様子です。
もし今の時期にコーンフラワーを戸隠のような高原で育苗をして写真の大きさにしようと思うと3月中に播種し、加温し、水やりもこまめにしなければいけません。
しかし、こぼれ種の場所を記憶しておき、耕運せず自然発芽を阻害しないようにしておくことで、密集して発芽するため成長速度が1株で育てていくよりも遥かに早くなります。
この性質を活用し、ある程度まで大きくなった段階で移植をしました。
自然性質を活用したやり方はリズムに慣れるまでは逆に非効率になったり、時間ロスも多いですが慣れてくれば大幅な省力が可能です。
こうした自然法則の面白さと奥深さに触れ、魅了される人も多いと思います。
楽しいですよね。
THE KOKONOE 代表☀
【旺盛な生命力】コーンフラワーの移植
更新:2020/04/27