私達の圃場は戸隠高原の標高950mに位置します。
寒さの厳しい冬はマイナス10度を下回ることも珍しくありません。
しかし、この冬は記録的な暖冬だったため、マイナス10℃まで下がった日はほとんど無かったと思います。
霜や冬の間に枯死してしまう野菜や植物が多い中、奇跡的にアーティチョークが越冬しました。
キク科のアーティチョークは基本的に温暖地で栽培されていることが多く、戸隠で越冬するのは「難しい」という通念があり、他の農家さんからも無理だろうと言われたことがあります。
ところが、今年は暖冬の影響か4月半過ぎに若葉が生えてきて大変驚きました。
実は株は全部で3本あったのですが、2本は寒さで枯れてしまい、1本だけが冬を越えてくれました。
その理由はなぜでしょうか。
越冬した1本は枯死した2本に比べて倍以上の大きさで地下茎が成長しており、これが大きく影響しているのではないかと思います。
植物成長において根や地下部の生態維持と成長環境を整える大切さをここでも実感しました。
たった1本のアーティチョークですが、今年順調に成長してくれたら、萼(がく)とつぼみの芯を有り難く料理の食材として使わせてもらおうと思います。
THE KOKONOE 代表☀
【奇跡的な越冬】根張り強いアーティチョーク
更新:2020/04/28