自然豊かな環境で、読書を楽しむひとときを。
農・食・文化・芸術・科学をメインに揃えたKokonoe Green Libraryの書籍をご紹介いたします。
店内の蔵書は自由にお読みいただくことができ、お気に入りの書籍のお持ち込みもOKです。
伏流水が流れ、雄大な山々に囲まれた里山で、自分だけのひと時をお過ごしください。
Bon voyage!
戸隠に興味を持った方は本書をぜひ手にとってみてください。
「さあ、神話と伝承の旅へ―。神さま仏さまの気配を感じ、高原の空気と山岳の霊気に包まれて、日本屈指のパワースポットを歩く」(本書)
標高約1,200~1,300mで1,000年以上続いてきた戸隠の信仰の変遷・歴史を、四季の自然・事跡等の美しい写真と共に、その魅力を余すところなく伝えています。
私は移住前に本書を手にしました。
・歴史・文化・伝統が連綿と息づく地域に住むとは一体どういうことだろうか?
・時間経過という試練に耐え、戸隠信仰が、現代まで生活の中に息づいてきたのはなぜか?
・地政学的な見地から、1,000mをこえる集落で、精神文化を生み出すに至った要因は何か?
その時以来、期待と積極的な問題意識が芽生えました。
中でも、生命を育む土壌(地層)に強い関心を持ち、それは今でも変わっていません。
戸隠神社奥社参道について、興味深い内容が書かれています。以下、本書からです。
"参道の両側それぞれ100メートルに渡る周囲の森林(約51ヘクタール)は、社叢として伐採を禁じられており、昭和四八年三月、長野県天然記念物に指定されました。現在は地元の人を中心に「戸隠奥社の社と自然を守る会」が、調査・保全を目的に活動を行っています。平成二十四年にはDNA鑑定によって、奥社参道の杉の一部は、中社の三本杉からの挿し木によって増えた可能性が分かってきました。東日本の森林で、挿し木による造林は例がないといわれています。"
自然科学的な側面からアプローチを試みても、戸隠の豊富な生態系は探求の魅力に富んでいます。
信仰と自然の両面から迫ることで新しい発見・気づきを得ることができるかもしれません。
戸隠をトータルで知りたい方にも、おすすめの書籍です。
Kokonoe Green Libraryに置いています。
本書を紐解いてみてください。
(ここのえ店主)
古道を歩く 戸隠神社五社めぐり
更新:2019/02/27