自然豊かな環境で、読書を楽しむひとときを。
農・食・文化・芸術・科学をメインに揃えたKokonoe Green Libraryの書籍をご紹介いたします。
店内の蔵書は自由にお読みいただくことができ、お気に入りの書籍のお持ち込みもOKです。
伏流水が流れ、雄大な山々に囲まれた里山で、自分だけのひと時をお過ごしください。
Bon voyage!
人が旅に憧れるのは、なぜでしょうか?
遠くの地に想いを馳せ、胸が躍る感情は、誰にとっても幸せな時間だと思います。
私の場合、遠方に足を運ぶ時、国や地域をこえて、「こういう場所に行きたい」という一つの基準があります。
それは、"精神文化が盛んな場所" です。
絵、書、版画、木造建築、石造建築、街並みなど、なぜそれをcreationできたのか、皆目見当がつかない程の高水準な場所が、世界には数え切れないほどあります。
こうした創造物が現存する遺跡や事跡は、もともと人々の高度な精神活動の基盤があり、形成されたものではないか、と思っています。
さらに辿って、精神文化を生み出すに至った、周辺環境はどうだったのか、と考えるのも面白いです。
このプロセスを考える利点は、住環境を、様々なパラメータとチェックリストで検証し、豊かな土地をセレクトする選択眼が、養われていくことです。
最近は "人生100年時代" と、あちこちで言われています。
同時に、長い人生を豊かに過ごすために、「住」への判断力がより求められている時代に入っている気がします。
そのためには、一度世界を広く知る時間・機会を作りたいものです。
100年間、同じ場所に住むという選択肢の方が、レアになっていくかもしれません。
また、感性を養う上で、旅ほど素敵なものはないと思います。
新しい場所・人との出会や、実際に自分の目で絶景を見た時の感動は、言葉で十分に表せるものではありません。
旅による体験を積み重ねていくと、人は段々と魅力が発現していきます。
日本・海外を問わず、若いうちに旅をし続けた友人が何人かいますが、彼ら、彼女たちの人間的魅力は独特です。
雰囲気や言葉づかい、仕草がちょっと普通とは違っていて、良い意味で浮世離れしたような雰囲気を匂わせてくれる時があります。
環境が人をつくり、変化を与える良いお手本を見せられているようです。
ナショナルジオグラフィックは、ユーザーに魅力ある多数のテーマで、美しいビジュアル入りの書籍を出版し続けています。
本書は、世界の聖地と呼ばれる場所にフォーカスしています。
コンパクト版とは言え、500もの場所が紹介されており、一読するだけでも、充足感が相当です。
内容を一部ご紹介いたします。
〔伝説の風景〕
・ニュージーランド ロトルア
・スリランカ アダムス・ピーク
・メキシコ アステカの聖山 ポポカテペトル
〔永遠の史跡〕
・ミャンマー パガン
・インド アショーカ王ゆかりの地 サンチー
・イングランド リ―ヴォー大修道院
〔巡礼の道〕
・フランス モン・サン・ミシェル
・インドネシア ボロブドゥール
・日本 大分県 国東半島霊場巡り
日本は他には、お盆や青森県のねぶた祭り、東京都の三社祭り等も紹介されています。
日本で馴染みある場所から、マニアックなスポットまでバラエティーに富んでいます。
戸隠の紹介は本書にはありませんが、戸隠神社や奥社参道等は十分候補に入りそうだと思います。
旅を通じて、足元の宝を発見する&改めて魅力を気づく。
交通インフラが世界中に整備された現代、楽しんだもの勝ち、そんなことを本書を読んでいて思わされました。
(ここのえ店主)
いつかは行きたい 一生に一度だけの旅 世界の聖地BEST500 [コンパクト版]
更新:2019/03/04