ヨセミテ国立公園のセコイアデンドロン
撮影日:2020年3月14日
2020年3月に訪れたアメリカ・カリフォルニア州の東部に位置するヨセミテ公園で直に見た巨大なセコイアデンドロン(ジャイアントセコイア)の衝撃は人生でトップクラスに入りました。帰国から4ヶ月半経過した今もなお衝撃を身体が記憶しており、自然と思い出されます。そんなセコイアデンドロンについてまとめておきたいと思います。
界:植物界 Plantae
門:裸子植物門 Pinophyta
綱:マツ綱 Pinopsida
目:ヒノキ目 Cupressales
科:ヒノキ科 Cupressaceae
属:セコイアデンドロン属 Sequoiadendron
種:セコイアオスギ S. giganteum
学名▶︎Sequoiadendron giganteum
和名▶︎セコイアオスギ、セコイアデンドロン
英名▶︎Giant Sequoia
世界一体積が大きくなる樹木とされ、セコイア国立公園に自生する通称「シャーマン将軍の木(ジェネラルシャーマン)」と呼ばれるセコイアデンドロンは、体積が約1,500㎥と推定されており、25mプールの体積約500㎥の3倍ほどにもなります。地球上で最も大きな生命体の一つと言われています。
近年の研究により、驚くべき生態特徴が明らかにされています。それは、樹齢を重ねるほど成長が加速するという点です。樹齢は1,000年をゆうに超え、3,000年超の樹木もあるとされていますが、老いてなおも成長を続ける遺伝子構造は一体どのようになっているのでしょうか。実に興味深いです。
成長の加速要因として指摘されているのは、樹冠(樹木上部の枝や葉が茂っている部分)の拡大だそうです。樹高80mを超え、周囲の競争する樹木より背が抜きん出ていくため、光合成可能な葉の面積が拡大し、糖の生成量を増加させるとのこと。これが樹齢を重ねても成長加速できる原理のようです。ちなみに80m級のセコイアデンドロンともなると、葉の枚数は20億枚で、驚異的です。
アメリカの西海岸に位置するシエラネヴァダ山脈の西斜面の標高1,000〜2,500mの高地に主に自生しています。レッドウッド国立公園、ヨセミテ国立公園、セコイア国立公園、キングスキャニオン国立公園などで見ることができますが、入場制限を設けていたり、研究者でないと足を踏み入れることができない特殊なエリアもあるそうです。ヨセミテ国立公園は観光ツアーなども多数組まれており、タイミングと時期が合えば、見にいきやすいと思います。
◉ビッグツリー レッドウッド国立公園
◉ジェネラルシャーマン セコイア国立公園
◉ジェネラルグラント キングスキャニオン国立公園
◉ワウォナ・ツリー ヨセミテ国立公園
◉パイオニア キャビン・ツリー カラベラス ビッグツリーズ州立公園
セコイアデンドロンの巨木の根元付近に沢山の小さな株が生えていました。数千年後の世界一のスタート地点ですね。
【世界の風に当たる〔Part3〕】地球の楽園・ヨセミテ国立公園
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